恒例の恵比須神社の例祭とそれに合わせて地元の若者たちで運営する鯖まつりが、11月17日18日の二日間にわたって行われた。恵比須神社の例祭は各地のえびす講のお祭りと同じように、商売人を中心とした講中が商売繁盛を祈って始まったものだが、過疎化に伴う商店街の衰退に伴っていつしか講中は解散。それにかわって、周辺の自治会が代行して行うようになった。当然、賑やかだったころのように福引や露店相撲大会や餅撒きなどもなくなり、寂しく例祭だけが取り残されてその祭り自体の存続が危ぶまれている。そのことに危機感を持った地元の元商店街の若者たちが手作りの祭りを始めた。それが今の「鯖まつり」。若者たちは「わさまち会(旧商店街を新たにわさまち商店街と呼ぶことにして会の名称にした)」を立ち上げ、昔、海産物(ワカメや塩サバ、マンサク、イカなど)を、山陰の浜田市から旧国鉄の広島市と浜田市を結ぶ広浜バスに何人も乗って、おばちゃんたちが行商に来ていた。いわゆる山陰のカンカン部隊である。大朝ではその鯖を利用して、鯖の刺身や鯖寿司、鯖の塩焼き、鯖のチィシャモミなどにして年中食していた。この広浜線の道を鯖街道と名付け鯖まつりをすることになったらしい。メインはやっぱり鯖の塩焼き。その他、若者たちが趣向を凝らして様々なイベントや二日限りのショップなどを空き店舗などを活用して開いている。田舎のたいして立派でもない祭りに、地元だけではなく広く都市部からも若者たちが訪れ、多少寒空の広がる11月の2日間を悠々と楽しんでいました。しかし、祭りに危機が去ったわけではありません。人手不足は決定的で恵比須神社の祭りの意義も薄れつつあり、数年後には、また危機が顕在化すだろう。
17日の前夜祭祭典。
18日の恵比須神社例祭。前夜祭と変わり映えしません。
鯖まつりのメインの鯖の塩焼き。
こだわりのラーメンもあります。
修道大学の学生さんたちが行った鯖の字を書こうイベント。
可愛い巫女さんが熊手を売っています。
全ての祭りのフィナーレは、恒例の餅まきです。
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