広島県北部の方言で「こくれ」。頑固者、奇人変人、へそ曲がり？の類で、決してポジティブなイメージではない。しかし、なぜか言われた人は妙に納得し「そうや俺はこくれや」と、ちょっとばかり威張っている。大人が、若いころの悪遊びを自慢げに語るのと似ているかもしれない。その誌名を持つ小冊子を１年がかりで発行した奴がいる。通称もりちゃん。大朝に移住して７年の芸術家の端くれで、農家を借り、納屋をカフェにして、絵を描きカフェを開き、ときにバイトに精を出して大朝を満喫している。そんな彼も「こくれ」なんだろう。取り巻く大朝の仲間にもこくれが多そうだ。そんなこんながあって、もりちゃんは大朝の「こくれ」を紹介したくなってこの小冊子を制作した。彼が言うには「大朝の一番の魅力は、こくれに代表されるように『人』なんだ」と言う。だから、大朝のこくれ満載の冊子を作って広く全国のこくれに届けたいのだと言う。その情熱に大朝の地域協議会が動かされた。「よっしゃ」とは言っていないが、制作費は面倒を見るからもりちゃんの責任で思いっきり作ってみろと、気前よく制作費を出してくれたのだ。そうして、１年が経ったおおあさふるさとまつりの２日前に、印刷ほやほやのこくれが完成。ふるさとまつりでお披露目となった。この冊子、制作費にも限りがあって、全国の限られた場所に配布するとのことで、たくさん予備はないのだが、役場の支所には多少在庫があるはず。大朝のこくれに興味のある方は、北広島町大朝支所に問い合わせてみてください。大朝支所（大朝地域協議会）電話０８２６-８２-２２１１
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