広島県はブッポウソウの保護が盛んで、特に三次市は各地で保護活動が行われている。大朝でも何年か前、大朝小学校の総合学習かチャレンジ学習で地元の住民と一緒に巣箱を作ったり、何カ所かにその巣箱を掛けたりした記憶があって、何カ所か私の眼にする場所にも掛かっている。通りがけに巣箱を見るもののブッポウソウの姿を見たことはなかった。ま、もっとも特に注目していたわけでもなく時間を割いて観察したこともなく、見ることがなくても当然ではあったのだが・・・ところが昨日、イノシシが畑に侵入してくるというので、侵入ルートを探して歩いていると急に頭の上から見かけない鳥が二羽飛びたって山の中に消えた。大きさもツグミより少し大きいか同じくらいで、緑というか青というかきれいな鳥であったのですぐにブッポウソウと分かった。イノシシのの足跡ばかり気にして下を見ながら歩いていたので気にもしなかったが、頭上にはブッポウソウのために掛けた巣箱。あれっ、ブッポウソウが営巣していたんだと。昨日はすでに夕方だったので、今日改めて出直して、ブッポウソウを驚かさないように、木陰の中を歩き少し離れたところから観察。20~30分たってもブッポウソウの気配も感じられないのでそろそろあきらめようとしていると、巣穴から何か赤いものがちらちら見える。カメラで拡大してみると、間違いなくブッポウソウの頭。何枚か巣箱から頭を出して外の様子をうかがっているところを撮影し、飛び立つところも撮りたいと思った矢先にお昼のサイレンが鳴り渡ったと思った瞬間飛び立ち、山の方へ飛んでいった。カメラを構える間もなく、残念。飛ぶ立つところは撮れなかった。しばらくそのまま待っていたのだが、私の方がしびれを切らして断念した。営巣していることは分かったので、ブッポウソウの生態を少し勉強して、近々再挑戦しようと思う。