風の強い日、家や樹木の風下で風をよけながら群れているトンボ。毎年、初夏のころこのトンボの群れを見ながら特に関心を持って見ていなかったのだが、どうやら調べてみるとこのトンボは「ウスバキトンボ」という種らしい。日本でも世界的にも最もポピュラーなトンボの一種だがこのウスバキトンボの生態はよくわかっていないらしい。春、東南アジアから日本に渡って来てついた先で産卵し一か月ほどで羽化し、世代交代しながら北を目指す。熱帯から数千キロの旅をして北海道どころか千島やカムチャッカあたりまで達するという。その後もよくは分かっていないらしいが、冬が来ると越冬も繁殖もできなくなり、行きついた場所で命を終えるという。田舎ならば田んぼやため池、都会でも公園の池やプールなどで産卵し羽化。だから春から秋までの間、日本中のいたるところで見ることが出来るらしい。日本の代表的なトンボと言えば、童謡にもなっているアカトンボが有名だが、赤くなる前のアカトンボと多くが混同し、その存在さえもほとんど認識されていないらしい。と言う私もその一人であったが・・・「自然はいいね」「自然を大切にしたいね」とか何とか云いながら、身近な自然さえほとんど知らない。花壇の花の名前は知っていても、昔からず~とある土手や原っぱ河原の草花の名前は知らない。天然記念物のような生物には関心を示しても、身近な虫や小鳥にはほとんど関心がない。希少なものが貴くてどこにでもあるものはたいして大切ではないと思うのが人情だが、知らないうちに普通であるものが普通でなくなってしまうことも多々あることなので、花壇の花々やペットへの関心の一割でも二割でも道すがらの草花や生き物に目を向けてみるのが大切ではないだろうか。
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